2010年11月20日土曜日

学振DC2とるまで まとめ

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   来年度から学術振興会特別研究員DC2に内定しました。申請に当たってはたくさんのブログや普段は決して見ることのない某巨大掲示板など先人のお知恵にすがりましたので、恩返しの意味も含めて私もまとめておきます。なお今年度は採択率が昨年までから激減し、辛い戦いだったようです。(3年前以前の水準に戻っただけともいえるのですが。) なお今年(2010年審査、2011年採用予定)は医歯薬のDC2で面接免除の一発採択が応募537人に対して67人で約12%、面接候補が64人で例年は面接組の約半数が採択されることを鑑みると採択率は18%程度になりそうです。意外と狭き門ですね。はっきり自慢しますが、なみいる東大京大のジーニアスを押さえて12%にはいったオレってすげーだろ。


1)申請書
   指導教官の科研申請を最大限参考にし、書式は2009年の実験医学に連載されていた「科研費の書き方」をそのまま実践した。フォントはゴシックにしろ、とか。図とフローチャートの使用が吉。「問題点とその解決法について書け」と指定がある場所は、全て「予備実験は終了しており、問題点はない」とつっぱねておいた。自己評価は、書いてて欝になるぐらい「オレって天才だろ」アピールをした。数少ない過去の褒められたエピソードは漏れなく書いたし、山野ビッグ・バンド・ジャズ・コンテンストの優秀賞まで書いた。

2)業績
   学生のうちからシコシコ実験してたので、初期研修修了直後の医者3年生としてはそこそこの業績だと思う。査読英文原著が、Impact Factorが6ぐらいのMol Biol Cellにequally contributed authorの2ndで1報、2.5ぐらいのJ Histchem Cytochemの共著で1報。和文商業誌の総説が腎と骨代謝に筆頭著者で1報、海外学会ポスターが1回、病理学会が2回。表彰は旧育英会の優秀学生顕彰事業で奨励賞が1回。特許はなし。ちなみにこれらはすべて教授と指導教官による学生優遇の手厚い采配によって奇跡的に恵まれたものであり、私が優秀であったためでも勤勉であったためでもない。毎日朝7時にPCRかけてからポリクリ行って、放課後部活の時間帯と土日の日中を実験に費やしました、ぐらいの労力ではある。僕の指導教官は一般的に鬼だと思われているが、実はめちゃくちゃ優しいのだ(←これ重要なとこです!)。DCは表向きでは研究計画書と評価書を重視する、と発表されているが、おそらくDC2では業績重視なんだろうと思う。審査員は1人あたり約30人分の申請書を読むわけで、客観的に評価しやすい業績を他の点数と連動させる傾向はあるかもしれない。私が審査員ならそうしかねない。

3)申請領域
   研究内容は分子生物学あるいは発生生物学だが、所属するのが病理学講座のため、基礎病理学に出願した。基礎医学系の方が理学系よりも通りやすいでしょう、きっと。免疫とか難しいだろうな。
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