2010年9月14日火曜日

インフレターゲット|目指せ池上さん越え

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名目経済成長ってつまりはインフレですよね。
(修正しました)


ということは、国内にある富の総量は不変なわけです。


経済成長しても暮らしは豊かにならないのです。


豊かになるには貿易黒字を出し続けて世界の富を奪い続けるか、


技術革新で世界中全員が楽してウハウハになるしかないのです。


ところで、


インフレは物価が先に上昇して、所得は遅れて追随します。


デフレは物価が先に下落して、所得は遅れて下がります。


したがって、デフレスパイラルって幸せなんじゃないかと信じていました。


ずっとお買い得なんですからね。


ところが、日本では従業員の給料を下げるのが難しいので、


リストラと新人採用縮小というカタチで人件費が削減されます。


つまり、


インフレ → みんなで痛み分け


デフレ → イス取りゲーム(ババ抜き?)


なわけで、インフレだと極端に不幸な人がでないわけです。


貯蓄の相対価値とか金利とか為替とか無視してますけど、


ひとつの視点から考察すると、こういうことなんじゃないでしょうか。


インタゲ派ってネオコンが多いからうさんくさいなって思ってましたけど、


こういう合理性もあるんだなって思うわけです。
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2 件のコメント:

  1. お久しぶりです。高校で一緒だったとみながです。
    小樽で研修医をされていたようですね。卒業以来、地元を訪れる機会も少ないのですが、何か変わっていましたでしょうか?

    この前、このブログを見つけて、それ以来、いつも楽しく読ませて頂いております。お医者さんの書いているブログって、僕の仕事とはまったく違うし、読んでてとても面白いものですね。

    さて、今回の投稿ですが、

    >経済成長ってつまりはインフレですよね。ということは、国内にある富の総量は不変なわけです。

    この部分は、ちょっと言いすぎかなと思ってしまいました。
    これだと、実質成長率は常に0%となってしまいますが、ここ数年の異常事態を除き、日本を含め、実質成長率は通常プラスです。また、金融政策によってLM曲線が動いて経済が成長が促される場合、利子率はむしろ低下します。

    あと、確かに貿易収支の黒字は海外の需要を利用するという意味で豊かになること(富(GDP)の増加)に寄与しますが、技術革新については、それ自体はいいことなのですが、一般に一単位あたりの財を生産するのに投入される資源量が減少するので、物価水準の低下をもたらし(今現在日本が直面しているデフレも技術革新の影響があると言われています)、それが各方面に波及していきますので、一概に(富の増加という意味で)豊かになることに寄与するとはいえません。

    と、僕も経済については勉強の途上なので、間違ったことを書いたかもしれませんが、その場合はご容赦くださいませ。

    いずれにせよ、このブログ、面白いので是非続けてくださいね。
    あと、年末は北海道に帰ると思いますので、食事でも一緒に出来たらいいなと思っております。

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  2. ご指摘ありがとうございます。若干、修正しました。コンサルテーション料は不要ですよね(笑)?
    昔からこの手の話をするときに実質経済成長率を考えない癖があります。なんとか修正しようとして、「物価が全く上がらないで、給料が上がって、その分ススキノに飲みにいく」っていうモデルを作っているのですが、それでも忘れてしまいました。以前に書いたiPadとScanSnapと裁断機もまさに実質成長の話につながる部分だと思います。
    お元気でお暮らしでしょうか。極めてご多忙かと存じますが、お体に気をつけてください。こちらにお帰りの際はぜひお声をかけていただければ、スッポンぐらいごちそうさせていただきます。他業種の(バリバリ働いている)方とお話をするとたいへん成長できる気がします。あと、英語(の勉強方法)を教えてください。

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