2010年7月10日土曜日

機会の公平と結果の平等

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大きな政府か小さな政府かという議論が尽きないが、



日経BPの政党診断をしたところ、



珍しく「小さな政府・競争重視路線」と診断された。



僕は「大きな政府」が必要だと考えているが、



設問の内容によっては別の結果になることもある。



公平な条件での競争は歓迎されるべきで、



規制緩和路線、官から民への流れは、活力を生む。



村上ファンドはどうかしらないが、



ソフトバンク、楽天、ライブドアはみんなを幸せにした。



能力のある人を縛ってはいけない。



その上で、税制で所得を再分配すればいいじゃないか。



いまの日本は、弱いものに下駄を履かせて失敗させないシステムだ。



結果の平等のために機会の公平性を欠いている。



農業保護とか、土建屋保護とか、である。



「どんどん競争させて、敗者がでたら所得再分配の恩恵を存分に与える」



そんなシステムへの移行が必要だと思う。



人間の価値は平等だが、一方で、残念ながら、



科学や産業が発達しすぎて、社会に与える影響力は、



有能な人間と無能な人間とのあいだで差がつきすぎてしまった。



僕を1000人集めても、孫正義には勝てない。



僕の10倍の筋力をもつ人間はいないし、



僕の2倍のIQをもつ人間もいない。



だけど僕の1000人分以上の仕事ができる人は存在してしまう。




弱いものに下駄を履かせて、みんなを中流にして、



小金持ちからしこたま税金をとる、っていう作戦は困ります。



(切実な話ですが、うちの家計が困ってるんです。)



日本には、厳しい累進税制と自由競争を両方主張する政党はない。




結成当時の民主党が近かったけれど、みんなの党はちょっと保守過ぎる。




僕のようなリバタリアン・リベラルにとっては極めて難しい問題だ。



そうそう、自由競争といっても、長時間労働規制だけは譲れない。



そうそう(2)、共産党は、法人税減税反対よりも、



證券優遇税制(分離課税)反対を前面に押し出すべき。
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2 件のコメント:

  1. ハーバード白熱教室でそんな話出てたな。

    自分に優れた才能があったとしても、
    それは偶然そのような能力が必要とされる
    世界に生まれたというだけのことであって、
    そこから生まれた富は無限には所有できず、
    弱者への再分配という形で均衡が図られるべきである。

    この論理をどう受け止めるかで、
    社会における自分の値打ちが決まるような気がする。

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  2. そのとおりです。5万年前なら僕は野獣に喰われてました。

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