2010年3月7日日曜日

March

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3月になりました。



小児科の先生をしています。



病棟では摂食障害(いわゆる拒食症)を、



外来では発達障害を中心に勉強しています。



摂食障害の子供よりも、



当時の自分の方が痩せていたという、



衝撃の事実とか、



ADHDが前面に出るタイプのアスペルガー症候群の患者さんの、



エピソードがかつての自分とうりふたつだったりとか、



僕の自閉症スペクトラム指数が大幅に基準値超だったりとか、
(笑えない数値なので具体的には書けません)



とても・・・、勉強になります・・・・・・。



そんなちょっぴり発達障害の僕もみなさんのおかげをもちまして、



もう少しで26歳になります。



不況知らずの業界で幸せに自己実現できています。



異質なものを受け入れる周囲の度量がおおきければ、



異質なものは特別なものに変貌できるかもしれません。



患者さんの中には、



ちょっとおとなしくておっとりしているだけで、



いたって普通の子もたくさんいます。



特に問題なく生活している僕の知り合いには、



いま思えば発達障害なんだろうなと思い当たる人もいます。



コミュニケーションスキル、とか、



自己実現とか、際立つ個性とか、



そういう言葉ばかりが踊る現代では、



カツマー化を遂げることのできる、



一部の精神的強者のみが自由を謳歌して、



弱者は病み、切り捨てられるのか、



といたたまれない思いになります。



異質な物を受け入れる余裕こそが、



変化への適応力と柔軟性、



さらにはイノベーションを生む原動力になるのだと、



私は信じています。



医者には、カヤマーの優しさが必要なんだと、



そんなふうに思います。
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