_
_
_
3月になりました。
小児科の先生をしています。
病棟では摂食障害(いわゆる拒食症)を、
外来では発達障害を中心に勉強しています。
摂食障害の子供よりも、
当時の自分の方が痩せていたという、
衝撃の事実とか、
ADHDが前面に出るタイプのアスペルガー症候群の患者さんの、
エピソードがかつての自分とうりふたつだったりとか、
僕の自閉症スペクトラム指数が大幅に基準値超だったりとか、
(笑えない数値なので具体的には書けません)
とても・・・、勉強になります・・・・・・。
そんなちょっぴり発達障害の僕もみなさんのおかげをもちまして、
もう少しで26歳になります。
不況知らずの業界で幸せに自己実現できています。
異質なものを受け入れる周囲の度量がおおきければ、
異質なものは特別なものに変貌できるかもしれません。
患者さんの中には、
ちょっとおとなしくておっとりしているだけで、
いたって普通の子もたくさんいます。
特に問題なく生活している僕の知り合いには、
いま思えば発達障害なんだろうなと思い当たる人もいます。
コミュニケーションスキル、とか、
自己実現とか、際立つ個性とか、
そういう言葉ばかりが踊る現代では、
カツマー化を遂げることのできる、
一部の精神的強者のみが自由を謳歌して、
弱者は病み、切り捨てられるのか、
といたたまれない思いになります。
異質な物を受け入れる余裕こそが、
変化への適応力と柔軟性、
さらにはイノベーションを生む原動力になるのだと、
私は信じています。
医者には、カヤマーの優しさが必要なんだと、
そんなふうに思います。
_
_
_
0 件のコメント:
コメントを投稿